
1988年晩秋、私は故郷を後にし、日本留学に旅立ちました。当時の私は好奇心に溢れながらも、一抹の不安も抱え、自分が何をしたいのか、何を追い求めて いるのか、この絵画制作の世界で何を表現できるのか漠然とした気持ちと寂しさの中で、私は大量の図案を描き、そこで見た2200年の時空を超えた兵士俑の 静かに東方を睨視する眼差し、冷淡抑えようもない創作意欲が湧き上がるのを感じました。 その後、私は激情に任せて、大胆に顔料を用いる技法で兵馬俑を主題とした第一作品を描きあげたのでした。それは、馬も兵士も馬車の車輪も荘重な色合いの画 でした。
それから20年間、私はずっと執拗にこの主題を追いかけてきました。
拾も2200年前の古代芸術である兵馬俑に取り付かれたようで、兵馬俑の鮮やかな個性と強烈な時代性を持った特徴は最早言葉では表せませんでした。 この宏大な陣容を持つ兵馬俑と向き合う度に私は感動を覚えます。私は何度も兵馬俑を訪れ、そこで祖先と対話し、始皇帝と言葉を交わし、古代の名匠たちと語り合うのです。
私はこの度中国西安秦始皇帝兵馬俑博物館の特別の取り計らいにより2006年4月2日~2006年4月20日まで、兵馬俑博物館で個展を開くこととなりました。 これは、格別の栄誉であり、私の人生でたとえようもない意義を持つものであります。
驪山山麓の小道を歩くとき、私の心は永遠に躍り続けるのです。
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